朝日 文化・芸能 11/14取得 元記事
2007年11月13日15時12分

　結婚式の２次会で、幹事役をプロの代行サービスに依頼するケースが増えている。０３年に名古屋で創業し、東京、大阪にも進出した幹事代行会社には年間１５００件以上の依頼が殺到。リムジンでの送迎やプロレスなど余興も多彩で、スムーズな会の運営ときめ細かいサービスが人気を集めているという。

　一般的には、新郎新婦の友人らに幹事を依頼するケースが多い結婚式の２次会。しかし、慣れない素人では司会もままならず、盛り上がりに欠けることも。

　以前、結婚式の２次会の幹事を頼まれ、苦い経験をした近藤浩さんと幼なじみの井池泰紀さんが、幹事や司会を代行する「プロの２次会屋」を思いついた。わずかな資金で会社を設立できる経済産業省の最低資本金規制の特例制度（現在は終了）を活用し、０３年６月、「メイション」という会社を名古屋で設立した。

　当初は、「一生に一度の大切な結婚式の２次会を他人に任せてくれるのか」という不安もあったが、インターネットなどで宣伝したところ、新郎新婦から少しずつ依頼が来るようになり、出席者を通して口コミで広がっていったという。

　料金は、すべてお任せのコースの場合、会場探しから司会進行、受け付け業務、オリジナルゲームの仕切り、音響などの当日作業まで含めて７万９８００円から。司会進行やゲームの仕切りなど、幹事をサポートするコースは２万９８００円から。

　昨年５月に東京、今年４月には大阪にも進出した。会社の拠点はあくまで名古屋だが、現在は本社を東京に置いている。会場となる飲食店は関東で２４０店、東海で７０店、関西で１００店と提携。開業１年目は約１５０件だった依頼件数は昨年、１５００件を超えた。

　利用者からは「参加者全員が思う存分楽しめた」「プロだからこその気配りがあり、一部の身内だけが盛り上がることもなかった」と評判も上々。幹事を友人に頼むと気を使うことが多いため、新郎新婦からの依頼が最も多いという。

　メイション名古屋の中山さち代さんは「２次会はみんなで楽しく盛り上がりたいという新郎新婦の思いもあり、経験の少ない人に企画や司会を任せて余計な負担や苦労をさせたくないという配慮があるのでは」と分析する。

　要望に応じて高級リムジンでの送迎やプロレスラーによる余興、仮装パーティーなども可能だ。司会者は、タレント事務所に所属した経験者などからオーディションで選ぶほか、未経験者にも週１回の講習会で「プロ」としての技術を身に着けてもらう。

　最近では、同窓会などの幹事代行サービスの需要増加が見込まれることから、旅行会社やホテルが参入するケースも出てきたという。

　中山さんは「名古屋は派手な結婚式でも知られ、２次会への意識も高い土地柄」といい、「プロとして失敗は許されない。最高に楽しく感動できる２次会をプロデュースし、全国にも広めていきたい」と意気込んでいる。

プロフィールビデオ・生い立ちビデオも最近では二次会で流されるものも多いとか
いろいろな仕事がありますね
ぜひ、検討してみてください！！